超高速開発ツールにSIerの未来を感じた
先日、SI向けの超高速開発ツールをデモンストレーションしていただきました。
どこの企業のツールかは特に触れませんが、その出来に、正直驚きました。
話を聞くきっかけは、大先輩から「開発ツールを紹介したい」と言われたので、期待は持たずに、とりあえず話だけを聞くつもりでした。
それが、良い意味で期待を裏切られた訳です。
具体的に凄さを説明しておくと、どんな社内業務システムでも対応可能なCMSと言えば分かりやすいでしょうか?
例えば大規模なWEBサイトのベースを作りたい場合、ワードプレスをインストールして、好みのテンプレートを選んで、ちょっと修正するだけで作ることが出来ますよね?
同程度の労力で、社内業務のための個別システムが作れちゃう感じです。
しかも、細かい権限周りの制御、全項目の細かいバリデーション、詳細設計書作成、セキュリティ検査、画面含めた全項目の自動テスト、そのエビデンス取得など、こういった面倒で工数ばかりが掛かっていたものが、ほぼ設計工数のみでまかなえます。
これの素晴らしい点は、アジャイル開発に現れます。
2週間スプリントなどを実施すると、検証したい大事な機能のみにフォーカスされ、どうしても、細かい機能がおざなりになります。
しかし、ツールが全自動でやってくれるので、おざなりになる事がありません。
また、さらなる発展としては、SIの「ほぼ自動化」があります。
ユーザーへのヒヤリングをAIが実施出来れば、その通りにシステムが出来上がる訳ですから、ツールでは実現出来ない部分だけを人の手で実装すれば、良い訳です。
正直、近いところまで来てるな…と言う印象を受けました。
もちろん、全部のシステム開発に今すぐ導入できる訳ではなく、また複雑な業務ロジック部分はまだまただ人手による実装が必須な、不完全なものです。
それでも、SIerが正しい未来に向かっているんだと、分かりました。
もしかしたら、日本のSIerが世界の開発センターになる日も来るかもしれない…、そう思わせるだけの片鱗をのぞかせていただきました。