人月単価も需要と供給で決まるけど、簡単に上げられるよ
最近、3連休多すぎません?
ダラダラする時間があったので、またまたblog書いてみました。
ITエンジニアを経験している人なら、一度は聞いたことがあるだろう人月単価。
今日は、この人月単価についてBlogにまとめます。
■人月単価は何によって決まるのか?
人月単価は、その人の持っているスキルの高さによって決まると思っている人はいませんか?
あと、会社名によって決まる、とか笑
それ、全くの間違いです。
他の大多数の商品と同様で、需要と供給で単価が決まります。
その辺の説明をします。
■需要と供給とは何か?
「プログラミング言語別の年収ランキング」といったものを見たことが無いでしょうか?
最近だと、GoとかScalaあたりの年収が高い!みたいなことが言われています。
この理由、分かりますか?皆さんなら分かりますよね?
単純に、企業が求める技術者数と、それに応えられる技術者数のギャップでそうなってます
もっと分かりやすく言えば、GoやScalaは使ってる技術者が少ないってことです。
需要と供給のギャップが大きい技術が使えるエンジニアほど、人月単価が高いということになります。
■スキルの高さに連動している?
同じ説明になりますが、使っている人が少ない技術を使いこなせるというだけでは価格は上がりません。
買う側が、その技術を求めていないといけません。
買う側=企業ですが、企業は合理的に利用技術を選択するので、今後廃れない技術か?今後優位性のある技術か?といったあたりを見て、利用技術は選択されます。
・・・まぁ、かっこよく「合理的に」とか書きましたが、単純に言えば「権威が使い始めた」「流行っている」という理由で選ばれます笑
権威(GoogleとかGoogleとかGoogleとか)が推奨し、かつ流行っている技術は、大体、技術好きな人が先行して使っています。
そのため、そういったスキルレベルの高い人(技術好き)は、年収の高い仕事が選びやすいというのは事実としてあります。
■もうちょっと複雑な要素も絡む
人月単価という話になると、企業対企業の関係性が絡んできます。
大手企業は色々な制約のもと、大手SIerにしか開発案件をお願いできません。
そのせいで、人月単価が高止まりします。
よく「大手に頼むと高い!もっと安いところもいっぱいあるのに!」と文句を言うエンドユーザもいますが、これは大きな間違いです。
大手しか受けられないような制約があるから、大手しか提案しないし、安く出来ないのです。
ようするに、これも需要と供給のバランスによりこうなっているのです。
■いわゆる低スキルが高単価ということもある
最新の技術に明るくて、小規模開発のPMが出来るSEの単価が、月150万だったとします。
どうです?よく聞く感じの単価じゃないですか?
でも、マーケティングの知識が少しあってSQLが書けるだけの技術者(と呼んでいいのか…)の単価が、200〜300万円みたいな、普通じゃないことが起こります。
ちなみに、ここでいうマーケティングの知識というのも、本を数冊読んで、2~3週間もキャッチアップすれば誰でも理解できるようなレベルの話です。
「SQLだけしか書けない=低スキル=低単価」だったはずなのに、高単価で出回ることがあるのですね。
また、こういう例もあります。
「COBOL=絶滅していくスキル=高齢技術者で低単価」みたいなイメージがあったかと思いますが、これも実は違います。
「COBOL=絶滅していくスキル」というイメージが強すぎたせいか、COBOLが消滅する速度より早く、技術者の数が減ってしまいました。
また、長期間安定的にメンテナンスしてくれる高齢技術者に一定の需要があり、意外とそこそこの単価で取引されています。
若い人たちに、今更、AS/400+COBOL覚えて!とか言えませんし、お願いしたら速攻辞めちゃうますよね?そりゃ、技術者が増えるわけがない。(ある意味、高スキル…)
こういった需要と供給のギャップで、低スキルの方々も高単価になったりします。
■需要と供給はコントロールできる
供給に関しては、望まれている流行っている技術を学べばいいので、これは技術者本人の努力でコントロール可能です。
それは分かりやすいかと思いますが、実は需要側もコントロールが可能です。
企業が気づいてない需要を作っていく、気付かせば良いのですが、そこまで難しくありません。
■需要を作り出す方法
需要を作り出す=高単価の仕事を作り出す、と定義します。
そのやり方は、低単価な仕事に付加価値を付けて高単価にし、企業にそちらの方が良いと思わせるだけです。
企業と言うのは、過剰に失敗を恐れます。
なので、私に頼めば失敗リスク減りますよ、と言うのが一番簡単な需要創出です。
■失敗リスクを減らす方法は?
手っ取り早いのは、業務に詳しくなることです。
企業のIT担当者(主に情シス)は、自社の業務に詳しくないケースが多いです。
何故ならITは専門職なので、営業や販売員などの現場を経験をしてない人が多いからです。
また、仮に経験していたとしても、その担当部分しか詳しくない上に、業界知識や競合他社の状況等は把握していないケースが多いです。
対して、ITエンジニアの方は現場を選べるので、複数回同じ業界の仕事をこなすと、知識が増えます。
加えて、複数社の実例を知っていると言う、プラスの特典が付きます。
このエンジニアに頼むと高額になるけど、失敗しなさそう、と思わせることが出来ます。
■単価をあげたいなら
技術好きになりましょう。
やる仕事は選びましょう。
その価値を企業にPRしよう。