システム内製には良い内製と悪い内製がある
せっかく良いこと言っているのに、業界批判によるプチ炎上狙いの記事になっていて、正しく伝わらない。
これは、勿体ない。
お節介ながら、私が一部抜粋&追記させてもらいます。
悪い内製
抜粋「パッケージ製品かクラウドでも使えばよい基幹系システムでさえ、個々のユーザー企業ごとに作る。
その結果、業務の効率化などに寄与するどころか、非効率な業務を“固定”してしまい、競争力を奪う。」
仮に、単体の製品だけでは実現できない自社オリジナルな基幹業務があったとしても、その部分だけカスタマイズすれば良い。
また、別製品と組み合わせれば大抵のことは可能になる。
一般的なツールが想定している業務から、あまりにもかけ離れた業務を行っている場合は、業務を見直した方が良い。
その上で、新しい製品が出たら、都度、業務を変えて乗り換えるくらいの感覚でいる方が良い。
良い内製
抜粋「ユーザー企業もようやく、バックヤードのシステムにカネを投じるムダに気付き、デジタル分野に投資する。
戦略的なシステムについては内製化し、自らだけでは実現できない領域ではITベンチャーとも組む。」
Google、Facebook、Amazonなど、彼らはオンリーワンのシステムを持っているが、これに外部の製品を使う必要はない。
差別化要因になるシステムは、内製すべきだし、惜しみなく投資すべきである。
この際、初期開発部分を、SIerに一括で丸投げするのは絶対にダメ。
「SIerを使うな」ということではなく「丸投げ」がダメである。
自社で内製し、SIerからは「テクノロジー支援」を受けるべきである。
「テクノロジー支援」が何を指すかについては、こちらのエントリーを是非読んでほしい。
www.ryuzee.com
6年前に書かれているものだが良いエントリー。
これを日本のSIerが、当たり前のように実現出来ていないのが、残念でならない。